愛車を手放す消費者の目

中古車という商品は例にもれず全てのものが千差万別です。価格も品質も一台一台異なったものになります。これは新車という商品とは違った特性であり、中古車に限ったことになります。そかし、それだけに売る側にとっても購入する側にとってもその選択は非常に難しいものになります。自動車買取をしてもらうときには、その買取業者を情報を集めよりよい業者を選択しなくてはなりません。自動車を購入する時には、その業者はもとより、商品である車をしっかりと自分の目と手で確かめていかなくてはなりません。消費者である自分がもっともしっかりとしなくてはならない売り物であり買い物ではないでしょうか。中古車買取業者に車を売却する際にトラブルが多発していることも事実です。

PIO-NETつまり全国消費生活情報ネットワーク・システムには多くの相談が寄せられています。2008年度では6115件、2009年度は6827件、2010年度では7318件、2011年度では7756件と確実に年々トラブルの数は上がってきています。しかしこれは氷山の一角であることは明確です。なぜならトラブルがあっても実際に全国消費生活情報ネットワーク・システムに相談するという人は多いものではないでしょう。多くの人は知り合いであったり友人であったり家族であったりの身近な人にまずは相談をし、なんとか折り合いがつく人もいれば泣き寝入りをすることになってしまう人もいるでしょう。愛車の販売を決断したら、まずは一括査定で相場を確認しましょう。そして実際に近隣の店舗に査定に持ち込みましょう。その時には一か所の買い取り業者だけに見てもらうよりもより多くの業者に見てもらう方が確実です。

実際に査定してもらった内容、プラス査定になったこと、マイナス査定になったことを書面に出してもらい、そしてまた次の業者に向かいましょう。やはり買取でも売却でも人対人ということには変わりはありません。トラブルを未然に防ぐためにもまず必要となるのは業者スタッフとの目と目を合わせた会話です。車の売買を考えるほどの大人であれば、いろいろな人生経験から話がおかしいと感じる瞬間もあるでしょう。悪質な業者を見分けるには会話というものが大切になります。会話から見えてくる業者としての知識の乏しさであったり、もしくはローン決済に使うハンコが業者名と違うものであったり、いろいろなことはあるでしょう。車という高価なものと売ったり買ったりする時には消費者にも求められる目というものがでてくるということを忘れずにいたいものです。